
膝内側の痛みが酷くて困っています。。

膝内側の痛みの原因はなんですか?
このような声にお答えします。
この記事を書いているYujiは、医療資格を持つトレーナーです。アスリートのストレッチやトレーニングを担当し、10000件を超える症例経験を持ちます。
本記事では、膝内側の痛みについて紹介します。
本記事を読むと、40代女性が悩んだ膝内側の痛みに関するお悩みを紹介します。

もし分からない点があれば、『お問合せフォーム』か『Twitter(@cc_yuji)』のDMで質問を受け付けています。
目次
膝内側の痛みとは
膝が痛い。。そんな悩みを抱えていませんか?それは骨が変形したことで起こっている可能性があります。それが『変形性膝関節症』です。

今回は、膝の悩みを抱えた40代女性のお話を記事にしましたので、最後まで見て頂けたら嬉しいです。
Bさんの相談内容
今回の相談者は40代の女性です。

買い物でスーパーまで歩く機会が多いんですけど、膝の内側が痛くなるんです。湿布を貼っていたんですけど、なかなか治らないので相談に来ました。
このような悩みを皆さんも抱えたことはありませんか?膝の疾患は、骨などが変形したことで生じる痛みや靭帯損傷による痛みなど原因は様々です。まずは、膝内側側副靱帯損傷について解説します。
膝内側側副靱帯損傷とは
膝内側側副靱帯損傷とは、膝関節の安定性に関わる内側の靱帯が微細損傷、または断裂した状態を指します。膝内側側副靱帯は、上記の図の通り、膝関節をまたいで付着しています。そのため、膝関節の安定性に大きく貢献しており、一度断裂するとグラグラになり強い不安定感を訴えます。痛みのポイントは、広範囲に訴えることはなく、ピンポイント(局所的)に見つけることが出来ます。

歩いていて踏み込む際に、急に力が入りずらくなったり、不安感はありますか?

いえ。そういうことはないですね。不安感よりも痛みが強いです。

痛みのポイントについては、どうでしょう?

ココ!っていうよりは、膝内側が全体的に痛いって感じですかね。
Bさんの話をうかがっていると、不安定感もなく、痛みが広範囲のため、膝内側側副靱帯損傷は考えずらいように思えました。それでは、もう一つ考えられる疾患として変形性膝関節症を紹介します。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、膝関節の間に挟まるクッションが加齢や肥満をきっかけに摩耗して、軟骨や骨への負担が増大し変形を起こす疾患です。では、膝のクッションの仕組みを解説します。
・膝のクッション
膝関節のクッションは、半月板と呼びます。三日月形をしていて、左右に1枚づつ存在します。歩いたり走ったりすると、膝関節には大きな衝撃が加わりますが、その衝撃を吸収分散してくれるのが半月板です。普段、私たちが元気よく痛みを感じることなく運動できているのは、半月板があるからなんです。しかし、半月板は、加齢や肥満により摩耗してしまうことがあります。

半月板が摩耗するとどうなるんですか?

薄くなって、クッション性が失われます。

つまり、膝への負担が大きくなるってことですか?

そうなんです!骨や軟骨への負担が大きくなり、場合によっては、変形を起こすことがあります。

どんな風に変形するんですか?
良い質問ですね!半月板が摩耗すると、下記の特徴があり、図のように変形を起こすことが多いんです。
・軟骨がすり減る。
・関節の間が狭くなる。
・丸みがあった骨が直接ぶつかることで尖る。

えっ??こんな風に変形するんですか!?

そうなんです。しかも一度変形を起こすと、元には戻りません。。

どうすればいいんですか??

起ってしまった場合は、加齢により低下した筋力を元に戻す必要があります。中でもスクワットは代表的なトレーニングです。
スクワットはフォームが非常に大切です。特に変形性膝関節症の疑いがある方は、お尻に刺激を入れることが重要になります。しかし、私も多くの方にスクワット指導をしていて、前モモばかりに刺激が入ると悩む方も沢山います。実は私も、その一人だったんです。どうやって克服したか、体験談をもとにまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の症状は下記の特徴があります。
- 膝関節の内側が痛い
- 局所ではなく、全体的に痛い
- O脚

私すべて当てはまっています。。

そうなんです。恐らくBさんは、変形性膝関節症の疑いがあるんじゃないのかな?と考えています。しかし、骨の変形というのは、進行度が様々です。

どうやって確認したら良いんですか?

医療機関(病院)を受診してレントゲン撮影をしてもらいましょう。そうすると骨が形が分かります。軟骨はMRI撮影により分かりますので、詳細に知りたいのであれば医師に相談しましょう。
変形性膝関節症と分かった場合の治療としては、医療施設(病院や接骨院等)で電気療法や手技(マッサージ)などの対処療法や、上記で紹介したトレーニングが中心です。特にトレーニングは重要な治療要素になります。
変形性膝関節症を予防する
変形性膝関節症は、前述した通り、骨が変形してしまったら治りません。そのため、変形性膝関節症を起こさないことが重要です。まずが原因として大きく2つに分けられます。
- 加齢による筋力低下
- 肥満
加齢による筋力低下は、前述した通り、スクワット等による足筋力の強化により防ぐことが出来ます。日常的な運動習慣は、早期に身に付けると予防にもなります。もう一つが肥満です。太りすぎることで、上半身が重たくなり、膝への負担が増大します。では、肥満は、どのように評価すれば良いのでしょうか?そこで便利なのが肥満度をチェックできるBMIです。下記より無料で自動計算できるので、ぜひお試しください。
BMI値が25を超えるようであれば、身体を見直す必要があります。見直す方法としては、運動や食生活の改善が挙げられます。まずは、基礎代謝を計算して、自分を知りましょう!
自分の基礎代謝が分かりましたか?そうしたら、いつまでに、どれくらい痩せたいか入力して、1日あたりの目標消費カロリーを計算しましょう!
このカロリーを参考に、スーパーやコンビニで購入するときは注意して欲しいですし、トレーニングによりカロリーを消費する意識を持ちましょう。
Bさんの考えられる疾患と治療の提案
Bさんは、膝の内側に痛みを訴えていてO脚でした。さらに変形性膝関節症は、男性に比べて女性に多いこともあることから、Bさんの疾患は、変形性膝関節症が考えられます。そのため、まずは医療機関を受診し、進行度の確認を行って頂きました。そして、普段はサポーターをつけて、電気療法や手技の他、スクワットや股関節を中心としたトレーニングを提案させて頂きました。
まとめ
今回相談者であるBさんは、変形性膝関節症の疑いとなりました。しかし、無症状で進行することもあります。なので、違和感を感じたら、すぐに医療機関受診のうえ治療をしましょう。また、本件を相談内容を活用して、自分で出来ることを再確認し、事前に取り組むことも重要です。オンラインによるお悩み相談を始めましたので、悩みが解決しない場合は、ぜひご活用ください。
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