
ストレッチは本当に柔らかくなるんですか?

ストレッチはしているけど、全然柔らかくならない。
このようなお悩みを解決します。
この記事を書いているYujiは、医療資格を持つトレーナーです。アスリートのストレッチやトレーニングを担当し、10000件を超える症例経験を持ちます。
本記事では、股関節がガチガチでなかなか効果がでない方に向けた自宅でも簡単に実践できるストレッチをご紹介します。
ストレッチの新しいテクニックを身につけて、しなやかな身体を手に入れましょう!

もし分からない点があれば、『お問合せフォーム』か『Twitter(@cc_yuji)』のDMで質問を受け付けています。
目次
アイソメトリックストレッチとは
アイソメトリックストレッチは、関節を動かさず、少し力を加えるだけで、スタティックストレッチよりも柔軟性が飛躍的に上がります。また、時間も場所も選ばず誰もが出来るので自宅でもお手軽にできるストレッチです。こんなお悩みを持っていませんか?
- ストレッチの姿勢をとるのがつらい。
- すぐに効果がでるストレッチをやりたい!
このような願望がある方は、絶対にやるべきです!
アイソメトリックストレッチの効果
アイソメトリックストレッチの効果は、『関節を動かくことなく、可動域を広げる。』ことにあります。その効果は実感もさることながら、科学的にも証明されています。
アイソメトニックストレッチの可動域を調べた研究を紹介します。
✔対象
週間以上追跡しえた29例30肩,うち男性16例17肩,女性13例13肩(平均年齢56.9歳)で痛みなどの自覚症状と他動的関節可動域の変化について調査した.
✔方法
1.肩のアイソメトリックストレッチを痛みのない範囲で実践2.2週間毎に動きの確認し4週間行った。
3.3種類のアイソメトリックストレッチを1日2回以上行うこととした。
✔結果
27例28肩 中の18例18肩 にみられた痛みの改善群の中には運動を行うことで肩に力が入れ易くなったという回答や運動の直後から痛みが軽くなり調子がよいという回答もあった.残りの9例10肩は痛みに変化はなく悪化例はなかった.運動中に痛みが悪化したという回答もなかった.
関節可動域については平均27.8度 の改善がみられ,20度以上の改善がみられた症例は19例19肩 だった.最高で130度の改善を示した.
悪化例は1例2肩で1側は可動域が25度悪化したがかえって痛みは減少し自覚的には改善したと感じ他側は20度悪化し痛みの変化はなかった.
痛みと関節可動域がともに改善した症例は13例だった.
腱板断裂と判明したものは3例3肩でこの等尺性収縮運動などの保存的治療により2例2肩は症状の改善がみ られたが,残りの1例は改善がみられず観血的治療を行った.
(引用:可動域制限を有する肩関節に対する等尺性収縮運動の効果)
しなやかな身体を手に入れたい方や、痛みでお悩みの方にオススメするのがアイソメトリックストレッチです。
私が実践したアイソメトニックストレッチ
同じ姿勢を5秒間筋発揮したままキープするのがアイソメトニックストレッチです。私は、ガチガチな股関節に30年間悩みましたが、次で紹介するパートナーによるアイソメトニックストレッチで、柔軟性が向上しました!私がトレーナーとして指導する中でも、多くの方が前後で変化を感じています。
パートナーストレッチ

股関節が硬く、脚が45度も上がらない方は、一回のストレッチで10度以上変わります!膝が悪い方もできるので大変オススメです。
方法 | 内容 |
手順1 | Aさんは、膝を伸ばして足を45度あたりまで上げます。 |
手順2 | Bさんは、踵(かかと)を持ちます。 |
手順3 | Aさんは、踵をベッドの方向へ全力で5秒間、押し込みます。 |
手順4 | Bさんは、Aさんの力に耐えるように支えます。 |
これを、5回ほど繰り返し実践するだけで、驚きの効果がえられます。
実践する際の注意点として、1回ごとに5秒間間あけましょう。
ひとりの場合

肩が痛い方もできるオススメのストレッチです。
方法 | 内容 |
手順1 | 両方の手のひらを合わせます。 |
手順2 | 5秒間、両方の手のひらを押し合います。 |
これを、5回ほど繰り返し実践するだけです。
実践する際の注意点として、1回ごとに5秒間間あけましょう。
ストレッチの効果を最大化しよう
アスメトリックストレッチの効果を知ると、このように考える方が多いです。

準備運動ではアイソメトリックストレッチだけやれば良ってこと?
このようにお考えの方は損をしています!
準備運動で取り入れらているストレッチは、筋肉を最適な状態に整える効果があります。そのため、関節を動かすことが重要になってきます。例えば、可動域を広げるアイソメトニックストレッチを実施して、リズミカルに動くダイナミックストレッチへ最終的に移るのは、筋肉を最適な状態に整えて、ケガ予防やパフォーマンス向上を狙っているためです。
☞ストレッチの効果に関する記事
私が実践するストレッチ方法
前述したように、アスメトリックストレッチだけでは、パフォーマンスを上げたり、ケガ予防にはなりません。そのため、最適なタイミングでストレッチを取り入れることが重要です。私が実践するオススメの方法を紹介します。
- ステップ1アイソメトリックストレッチで可動域を広げる
- ステップ2スタティックストレッチで筋肉を少し動かす
- ステップ3ダイナミックストレッチで大きく関節を動かす
- ステップ4各競技の動きへ移る
※スタティックストレッチは、以前よりパフォーマンスを下げると言われていますが、手順を間違えないことで、最大の効果を発揮します。
スタティックストレッチがパフォーマンスを下げる論文は以前より出ていますが、組み合わせ方が大事なのに、邪魔者扱いは、ダメですね。
その辺りを研究交えて解説していこうかな「ストレッチ」は正しく行わないとワークアウトの邪魔になる!(ウィメンズヘルス) https://t.co/PWVpApBgxg
— Yuji_ スポーツトレーナー (@cc_yuji) April 24, 2020
この点につきましては、研究結果を交えて、スタティックストレッチの記事で紹介しています。
まとめ
アイソメトリックストレッチは、たった5秒で出来る簡単なストレッチです。短時間で効果が実感できるうえに科学的にも証明されているため、自信をもってオススメします!ぜひお役立てください。
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