
モモ裏がしびれて腰が原因と言われるのはなんで?

しびれた場合の対処法を知りたいです!
このような声にお答えします。
この記事を書いているYujiは、医療資格を持つトレーナーです。アスリートのストレッチやトレーニングを担当し、10000件を超える症例経験を持ちます。
本記事では、ある日モモ裏がしびれて歩くのも辛くなったという悩み相談を紹介します。
本記事を読むと、モモ裏にしびれを感じた際の対処方法が分かります。

もし分からない点があれば、『お問合せフォーム』で質問を受け付けています。
目次
足がしびれる原因は腰?
足がしびれている場合、腰に原因があると考えられます。しかし、まだまだ足に原因があるんじゃないか?と考える方も少なくありません。足のしびれの原因としては、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが考えられます。

今回は、30代会社員の悩みを記事にしましたので、最後まで見て頂けたら嬉しいです。
Aさんの相談内容
今回の相談者は30代の社会人です。

ある日突然、右のモモ裏がピリピリして、しびれを感じるようになりました。だんだん力も入りずらくなって、歩くのも辛くなってきました。。会社には出勤しないといけないので困っています。
今回の相談内容から、しびれが生じているので、腰部椎間板ヘルニアではないかなと疑いました。しかし、腰部椎間板ヘルニアの他、腰部脊柱管狭窄症でもしびれは起こるため確認する必要があります。では腰部椎間板ヘルニアとはどんな疾患なのでしょうか?
腰部椎間板ヘルニアとは
腰部の骨は5つあり、骨と骨の間には椎間板と呼ばれるクッションがあります。そのクッションは、グミに似ていて、あらゆる方向からの負荷を緩衝する機能があります。そのクッションが破れると、クッションの中にある髄核と呼ばれるジェルが外に流れ出します。外には、神経が通っており、髄核が流れだすことで圧迫し、しびれを起こします。
左右の足に走る神経は、別々なもので、例えば、右の神経を圧迫すると右側にしびれを起こします。もちろん、両方の神経を圧迫するケースもあります。

では、しびれを訴えるもう一つの疾患である脊柱管狭窄症とは、どんな疾患なのでしょうか?
腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症とは、脊髄神経の通り道である椎孔が狭くなってしまうことで、しびれを起こす疾患です。いわゆる、骨や椎間板の変形で起こることがあり、主に加齢により発生します。そのため、腰部脊柱管狭窄症を発症する方のほとんどは中高齢者が中心です。
腰部脊柱管狭窄症は、しびれの他に特徴的な症状である間欠性跛行を訴えます。間欠性跛行とは、長い距離を続けてあることが出来ず、一旦休むことで、再度歩くことができることです。
腰部椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症の違い
2つの大きな違いは下記があげられます。
- 年齢
- 症状
大きな違いの一つとして年齢があげれます。特に腰部脊柱管狭窄症は前述した通り、中高齢者がほとんどです。腰部椎間板ヘルニアは、比較的若い方に発生します。そして症状としては、間欠性跛行の有無は大きな判断材料になります。腰部椎間板ヘルニアでは、間欠性跛行を訴えることはありません。
Aさんの考えられる疾患
より、Aさんの疾患を判断するためにカウンセリングを行いました。

ピリピリしだしたのは、いつ頃ですか?

2週間前くらいからでした。突然なことで対処法が分からず、今日まで我慢していました。。

どの辺りがしびれますか?

モモ裏とふくらはぎもしびれています。

寝た状態で、足はあがりそうですか?

いえ、無理です。。

歩いていて辛くなった時は、休めばもう1回歩けそうですか?

ん~ずっとしびれているんで、そういったことはないですね。。
上記のようなカウンセリングにより、一番考えられるのは腰部椎間板ヘルニアでした。なので、次の方法を提案させて頂きました。
腰部椎間板ヘルニアの施術
寝た状態で足を上げられない事と、しびれが出ていることを考えると神経を圧迫していると考えられます。この場合は、本当に神経が圧迫しているか確認するため、医師による診断とMRI検査が必要になります。そのうえで下記のアプローチを提案しました。
- 整形外科(病院の専門医)による診断
- MRI検査
- 電気療法
- 運動療法(リハビリテーション)
- コルセット着用
整形外科と聞くと 街のクリニックを思い浮かべる方も多いと思います。しかし、MRI検査を念頭におくと、病院へ行くことをオススメします。その理由としてはクリニックでMRI検査はできないからです。さらに専門医と記載しましたが、医師によっても強みにしている疾患は様々です。例えば、肩専門医や膝専門医などがいます。これは病院のホームページより医師のプロフィールに記載があります。腰部椎間板ヘルニアの場合は、脊椎専門の医師を探してみてください。少し遠くても、足を運んだ方が良いです。
確認検査としてMRI検査と書きました。画像で診断するためには、レントゲンやMRI、CTなどがあります。レントゲンは、MRI検査の前に必ず撮影します。これは、骨に変形がないか確認することができます。そして、筋肉や神経などに問題があるのを発見するのがMRI検査です。腰部椎間板ヘルニアのほとんどは、MRI検査により判断することが出来ます。
診断後、あまりにも症状が酷い場合は、手術する例もありますが、保存(手術しない)の場合は、安静にして、電気療法で腰回りに血流を起こし、動かせる範囲でリハビリテーションを行います。
これより、今回Bさんには、コルセットをつけて頂き、脊椎専門の医師を紹介したうえで、腰部椎間板ヘルニアと診断を受けて、現在リハビリテーションに励んでいます。
※腰が気になっている方は、コルセットがオススメです。コルセットは、体幹を安定してくれるため、急な事態に対応するためにも一つもっておくと良いでしょう。
まとめ
今回相談者であるAさんは、ピリピリしてきて2週間我慢していました。出来れば、すぐに病院を受診するべきでしたが、悪化してからの受診となりました。このような経験がある方も多いのではないでしょうか。もし、足がしびれた場合は、コルセットをつけて、すぐに医療機関受診のうえ、治療をしましょう。また、本件を相談内容を活用して、自分で出来ることを再確認し、事前に取り組むことも重要です。オンラインによるお悩み相談を始めましたので、悩みが解決しない場合は、ぜひご活用ください。
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